概要 / Overview
ヨーロッパの中でスイスに次いで山脈が多く、ブドウにとって太陽光が降り注ぐ最高の立地であることから世界最大のブドウ栽培面積を誇ります。生産量はイタリア、フランスに次ぐ世界第3位。「情熱の国」のワインを語るうえで欠かせないのが、スパークリングの「カヴァ」、酒精強化の「シェリー」、代表的な品種「テンプラリーニョ」です。日本でのスペイン・ワインのシェアは10%に留まっているものの、高品質&リーズナブルなので注目度が上がっています。
主な産地 / Major Wine Production Region
リオハ地方 / Rioja
【特徴/Features】
ラ・リオハ州、バスク州、ナバーラ州にまたがっています。リオハはテンプラニーリョを主体とした赤ワインの生産量が多く、オーク樽でじっくりと熟成され、まろやかでコクと滑らかなタンニンが魅力です。1850年代にフランスで発生したフィロキセラ(ブドウ害虫)の影響で、ボルドー地方から多くの生産者がリオハに流入し、ワイン造りの技術を伝えたことがリオハのワインの品質向上に大きく貢献したと言われています。
プリオラート地方 / Priorat
【特徴/Features】
カタルーニャ州・バルセロナから車で二時間ほどの産地です。急な斜面でブドウが栽培されており、そこでは機械の使用が出来ず、手作業の世界です。従って、低収量で生産量が限られること、長めの樽熟成により醸造コストが高くなることから自然と高級ワインとなります。プリオラートは痩せた土壌であり、降水量が少ないことから、ブドウの根が水分や養分を求めて深く伸びることで凝縮したブドウに仕上がります。