南アフリカ / South Africa

概要 / Overview

はじめに / Greetings

アパルトヘイトが撤廃された1994年以降に国際市場での取引が活発になった。世界一厳しい環境基準でワイン造りが行われており、その品質の高さは注目を集めている。ブドウの病害は少なく、安定してブドウが熟し、大量生産も可能な国。白ブドウのシュナン・ブランはコスパの良い辛口の白ワインを生み出す。黒ブドウはピノ・ノワールとサンソー(=エルミタージュ)の交配で生まれ、各々の品種名から名付けられたピノタージュが有名。

プロフィール / Profile

多彩な魅力を秘めた国 / Country with many Attraction

360年以上にわたるワイン造りの歴史を誇る南アフリカは、環境と人に配慮したワイン造りを行うニューワールドワインのリーディングカントリー。

1970年代にはアメリカよりも早く原産地呼称制度(Wine of Origin / WO)立法を制定。80年にはワイン評価ガイド Platter’s Wine Guide を発刊しワインの品質向上に貢献してきた。同ガイドは南アフリカワインの評価基準となっている。

94年のネルソン・マンデラの大統領就任によってアパルトヘイトが撤廃された後は、海外市場へ向けた積極的な取り組みを強化し、ワイン輸出先はヨーロッパからロシア、アメリカ、カナダ、アジアへと広がった。ワインの輸出量はこの20年間で約20倍になるほどの成功を収めている。

ワインは南アフリカの主要な輸出産品であり、生産量の約半数が輸出されているが、うち約6割がバルクでの輸出。国内のワイン消費は、人口の10%程度を占める白人が中心だったものの、2000年生まれのミレニアル世代が飲酒人ロに加わり、黒人向け市場が急速に成長している。